きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ。悪口は毒蛇だと思え。受け取るな。

自分はできていないのに、
他人ができていないことを批判する。
そんな人を「おまいう」というそうですね。

鏡の前に立たなければ自分の姿が見えないように
ぼくたちは、自分のしていることが見えていません。
他人への批判はその最たるものだと思います。

自分のことは棚に上げるいっぽうで
他人のアラはなにかと目につくものです。
さらに「悪意」があればなおのこと。
たとえ良いことをしていても、つい
ケチをつけたくなるかもしれません。

人は自分を正当化するために批判する。

これは自分の行動や理論に矛盾が生じたとき、
他を批判することで自分を正当化しよう
とする行為をいいます。

ここでいう「矛盾」とは、
自分でもやってはいけないと
思っているのにやってしまっていること。

ぼくにも身に覚えがあるし、
あなたにもあるかもしれませんね。

これを社会心理学用語では「認知的不協和」
というそうで、たいへんな不快感を味わいます。

例えば、
自分ができていないことを指摘されると
「あいつだってできてないじゃないか!」
と他を批判する。

自分ができていないことと、
他人ができていないことは、相関性はありません。
つまり、やろうとする自分を裏切っている状態です。

認知的不協和は、かくも恐ろしい。

仏教では、
ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ
と教えています。他人の悪口を言いそうになるとき
自分にそう言い聞かせます。

毒蛇を受け取りたくはありませんからね。

他人を批判する人はたいてい「おまいう」人です。
できない(やらない)自分を正当化するために
他を批判し、毒蛇に噛まれ、毒に侵されています。
悪口をいうことを「毒を吐く」といいますが、
語源はここにあるのかもしれませんね。

やろうとする自分を裏切らない。
しなければいけないことから目をそむけない。

元はと言えばここからです。
矛盾をなくすことが先決です。
目立つからといって、他人の過失への
批判でごまかさないこと。ですね。

 

 

きょうもよい1日を!
いよいよ今年も明日でおしまい。
こころの大掃除もしておきましょうね。


他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ。悪口は毒蛇だと思え。受け取るな。(ダンマパダ:仏教の教え)

 

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