きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

とおい他国で ひょんと死ぬるや

 

旅が好きで、よく出かけます。

知らない場所で、知らない人や、
知らなかった文化に出会う。
常識が覆されるような発見に心をときめかせる。
単に日常と離れてみたい。
歴史に名を残す土地や建物を鑑賞する・・・
動機はさまざまありますが、
計画通りにいかないハプニングに
自分はどう対応するのだろう?
といった、ゲームができるのも
たのしみのひとつです。

気ままでお気楽な旅ではありますが、
ふしぎと旅のあいだじゅう、ぼくは
死を意識します。

旅をしているあいだ、ふだんより
死ぬことの確率が上がるから?

そうとも思えるし、それだけ
自分と向き合えているということ
とも言えるでしょう。

そんなとき
かつてフィリピンで戦死された詩人
竹内浩三の残した『骨のうたう』の一節
がいつも頭で反芻するのです。

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるやあわれ
とおい他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

竹内浩三【骨のうたう(一部抜粋)】

旅と戦地を混合するなんて!
と思われるかもしれません。

でもなぜかつい、〜とおい他国で〜
のくだりが、ぼうっと浮かんでくるのです。
自分でも不思議に思います。

おそらくは
旅で弛緩する意識を「油断するな」と
鼓吹してくれているのかもしれません。

ぼくがこの詩を知ったのは高校生のころ
だったと記憶しますが、いまなお反芻する
ことがあるくらいだから、当時は相当な
ものがあったにちがいありません。

 

きょうもよい1日を!
人は必ずいつか死にます。
だからこそ命に感謝しきょうを大切に!


とおい他国で ひょんと死ぬるや (竹内浩三)

 

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