きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

随処に主となれば、立処みな真なり

電車に乗れば、乗客が全員スマホをみてる
という光景が、めずらしくなくなりました。

移動中などの、ちょっとしたすき間時間、
いまではこうしてスマホを見て過ごしている時間を、それがなかった時代はどう過ごしてたろう?と思わずにいられません。

いつしかぼくたちは、必要度をはるかに超えて、たくさんの情報を消費するようになりました。情報は、人生をゆたかにしてくれるいっぽうで、選択にまよい、判断をぶれさせ、かえって自由度をうしなわせもしています。

あれを思い、これを考え、ふわふわと、
こころの置きどころが漂い、定まらない感じ。

きょうのひとことは、禅の教えから選びました。

周囲の動きや情報などにほんろうされることなく、逆にそれらを意のままに駆使していく主体性あれば、自ら人生の主人公として生きていけるのだ。という意味あいのことばです。

「随所主となれば」とは
どんな環境にあっても主体性を失わないでいること。
その時その場のことになりきることをいい、

「立処みな真なり」とは
迷ったりブレたりすことなく悠々と自適できる真の人生を
すごすことができるというわけですね。

情報に迷い、あれこれと
雑念に支配されそうになったとき
おまじないのように唱えます。

そうやって、
こころの置きどころを決め
そこに自分をちゃんと戻してやる
ふと まよいそうになるとき
自分にいいきかせます。

 

きょうもよい1日を!
減らす、手放す、忘れることも
ときには必要ですね。


随処に主となれば、立処みな真なり(ずいしょにしゅとなれば、りっしょみなしんなり:臨済義玄禅師)

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