きょうもよい１日を！

母親が子供に、そう言いきかせます。
一見、なんでもないことのようですが
実はとんでもない呪いのことばです。

多くの人から好かれれば、生きやすくなる
とくに自分で自分を守れない子供にとって
無理をしてでも人から好かれようとします。

誰からも好かれようとして
誰からも嫌われないようにする。
言いたいことを我慢して、良い子を演じ
ほめられ、さらに良い子になろうとする。

大人になってもその性格は変わらず
いつものように、好かれるよう振る舞う。
でも子供のときのようにほめられません。
おかしい。もっと好かれるよう努力せねば
もしかしたら、嫌われているのかもしれない
嫌われないようにしないと・・・

言いたいことを、言わないようにし
したくないことを、自分にさせる。
自分が我慢すればいいのだと、自分に課す。

これほど極端でないにしても
思い当たることがあるかもしれませんね。

誰からも好かれる人はいません。
どんなに良い人を演じていても

「人のご機嫌ばかりとりやがって・・」
「無理してるのがイタいね」「独善者！」
「自分ばかり良い子になって・・」

などと批判する人は必ずいます。いや、
批判する人の方が多いかもしれません。

本人はそれを知って、傷つくかもしれません。
マイナスの感情は、ざわめき、波紋を広げます
良い人は、いったん反転すると振れ幅も大きい
他人を傷つけ、さらに強く自分を傷つけます。

誰からも好かれることはできません。
する必要もありません。
他人をコントロールすることなんて
できないし、やる必要もないからです。

それより、
自分から他人を好きになる。

これなら、自分でできます。
自分から周りの人を好きになるのです。

「みんなから好かれる人より、
みんなを好きになれる人」

そのほうが魅力的だと思います。

気持ちもずっとラクになるはずです。
好きだということを伝える必要もありません。
好きだと思っていれば良いだけです。
するとその人のいいところが見えもします。

きょうはもったいないほどいい天気
さわやかに過ごしましょう。

きょうもよい1日を！

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誰からも好かれようとして、誰からも好かれない。（作者不詳）