きょうもよい1日を!

menu

きょうのひとこと

船頭多くして船山に登る

戦国武将でだれが一番好き?
ぼくなら「毛利元就」と答えます。
信長や家康ほど人気もないし
知られてもいませんが、
以前からぼくは
元就が総理大臣だったらいいのに・・
なんて夢想をよくしていました。
あれほどの政治力と洞察力、先見の明を
もつ人物は歴史的にも稀有だと思います。

そんな元就が死ぬ間際、3人の息子に
残した逸話「三本の矢」は有名ですね。
(元春は出陣中で不在だったという説も)

1本1本の矢は簡単に折れてしまうけど
3本束になれば滅多なことでは折れない
というものです。ちなみに、
Jリーグの「サンフレッチェ広島」は
サン(3本)フレッチェ(イタリア語で矢)
からきています。

単独でなく、力を合わせればより強くなる
のは、あなたも経験上学んできているはず。

この反対のことわざとしてあるのが
「船頭多くして船山に登る」です。

「指図する人が多すぎると
かえって統率が取れず、
意に反した方向に物事が進む」

ということを意味します。

実はこれ、多くの組織でみられます。
戦略なんとか的な部署があったり、
役員が会議ばかりしている会社は
たいてい「船頭多くして・・」ですね。
会社がまとまらないのは、たいてい
頭でっかちな組織になっています。
(管理職がやたら多いとか)

海外でも似たケースがあるようで
Too many cooks spoil the broth.
(料理人が多すぎるとスープを台無しにする)
などといいます。

3本の矢が束になる。
それで力を発揮するためには
前提として目的が共有され、
意思の統一ができていることが大切です。

仕事は多いのにどうして利益が低いのか?
といった生産性の低さで知られる日本の組織。
理由の一つは「船頭が多い」からといえます。

リストラするならまず幹部
幹部の人、どうかご注意を。

きょうもよい1日を!

———————————
船頭多くして船山に登る(日本のことわざ)

関連記事