24Jun
世界で最も貧しい大統領、として知られるホセ・ムヒカ氏。
ウルグアイの大統領として2015年まで就任、その潔さから日本でもずいぶん有名になりました。国のトップなのに得ていた報酬は月1000ドル。南米ウルグアイは人口300万人、一人あたりGDPは約2万ドルですから、単純計算すれば庶民よりも低い給料で大統領を務めていたということになります。
いま「シェア・エコノミー」が支持されているように、人々はものを所有するより、共有しようという動きが活発です。必要ならどこかで借りればいいし、必要な人に貸せばいい。それで浮いたお金で時間を買う。時間とは経験であり、心地よく感じる自由さでもあります。豊かさという概念が、そこに移ろってきた感じがします。ものが溢れて部屋が狭くなることをやめれば、空間が増えただけじゃなく、自由度も上がった。そんな効果を身をもって実感した人が増えました。
そんなとき、ホセ氏のこのことばは
ハッとさせられると同時に、
どこかホッとさせられもしますね。
将来のためにお金を節約する。
将来のためにお金を使う。
どちらもごもっともですが、その「将来」とは「この先もずっと心地よく過ごせる時間」のことではないでしょうか。そのために犠牲になる、いまの「心地よい時間」にもう少し注意を払いたい。いくらかのお金はそれを彩るでしょうが、度を超えればかえって障害になることも。お金を儲けたい、ものを買うために稼ごうとするあまり、命が削られては本末転倒です。
時は金なり どころか 時は命です。
時間をもっといたわりましょう。
きょうもよい1日を!
もので溢れることが自由なのではなく、時間であふれることこそ自由なのです。(ホセ・ムヒカ)