きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

人間の一生は誠にわずかの事なり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして、苦しみて暮らすは愚かな事なり。

武士道とは死ぬこととみつけたり

あまりにも有名なことば
ご存知「葉隠」のなかの一節です。
これを口述したことで知られるのが
山本常朝(やまもとじょうちょう)。
江戸時代の武士、佐賀藩主だった人物です。

さまざまな示唆に富む、
いちど聞いたら忘れられない一節ですが
葉隠の中でぼくが一番好きなのは次の節

「人間の一生は誠にわずかの事なり。
好いた事をして暮らすべきなり。
夢の間の世の中に、
好かぬ事ばかりして、
苦しみて暮らすは愚かな事なり。」

42のとき、ぼくはある詐欺に遭い
個人で2千数百万円もの借金を背負い
八方塞がりに絶望していました。
身を扮して毎日休みなく働きに働いて、
あげく、このザマかと世を呪ってました。

そこでふいに、出会った節でした。
以前から知る一節ですが、そのときは
まさに「沁み入るように」入ってきました。

ある苦難に出会うと、
ぼくたちはそればかりにとらわれ、
大局を見失い、まるで
自分が世界中で最も不幸になった
気になるものです。

苦しまなければ幸せになれない
などと、自分の中で幸福の貸し借りを
してしまいがちです。

いやいや、
生きている時間はそれほど長くない
不幸の債務超過を抱えている場合じゃない
と開き直るきっかけを与えてくれました。

もちろんこの定朝の言葉、若い人には
マイナスに作用する危険性があります。
定朝も「若い衆に下手な言い方をすると害になる」などと言っていたようです。

ともあれ

好いた事をして暮らすべきなり

いかがですか?
じわじわ沁みてきませんか?

夢の間の世の中です。
きょうも「好いた事」を
ひとつでも多く!

きょうもよい1日を!

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人間の一生は誠にわずかの事なり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして、苦しみて暮らすは愚かな事なり。(山本定朝)

 

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