きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

こころの怒りを絶ち、おもての怒りを棄て、人のたがふを怒らざれ。

つい、カッとなって怒ってしまった。
誰もが経験すると思います。

それで修復不可能な人間関係に陥ったり、ひどいときには人をあやめたりということもあるでしょう。自制心というのは、人間のもつ、最もたいせつなこころのひとつです。

きょう、紹介する「ひとこと」はなんと、かの十七条憲法の十条に謳われている内容です。意味するところは、

心の中の怒りをなくし、
表情に怒りを見せず、
他人が自分と違うことをしても
怒らないように

です。
日本人は比較的、外に怒りを表さないことをよしとしますが、さかのぼること飛鳥時代、十七条憲法で教示されていたんですね。

さて、「短気は損気」といわれるように、衝動的な怒りというのは、あまり良い結果を残しません。得るものより失うものがはるかに大きい。わかっていてもやっぱり自制が効かなくて・・なんてことにならないよう、ぼくたちはふだんから鍛えておく必要があります。

脳が老化してくるとますます自制心は衰えます。実際のところ「キレる老人」の被害は、若者のそれよりタチが悪いように思います。前頭葉の経年劣化というやつですね。

そうならないよう今から自制心を鍛えておきましょう。方法のひとつに「逆利き手」があります。たとえば、右利きの場合・・

・左手で歯を磨く
・マウスを左手で操作する
・スマホの入力を左手でする
・左手で箸を持つ
・うしろ向きに歩く

などなど・・
つまりは、ふだんあたりまえのようにやっていることを、反対の手でしてみるということ。これだけで脳部位が刺激され、自制心がきたえられます。

やってみるとこれがけっこう難しい。スムースにできるようになるころには、ずいぶん自制がきくカラダになっているはず。ぜひ試してみてくださいね。

 

きょうもよい1日を!
十七条憲法って道徳規範のよう。日本人の共通認識として不文律になって、いまも生きている気がします。


こころの怒りを絶ち、おもての怒りを棄て、人のたがふを怒らざれ。(聖徳太子)

 

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