31Oct

色ばかりをみて形をみない
形ばかりをみて本質をみない
夏目漱石の小説『虞美人草(ぐびじんぞう)』にある一説
かなり昔に読んだ漱石初期のころの作品ですが、
他
世に出たのは激
今と違っ
小説は、漱石も訪れたという1
展覧会という表層
見てくればかりを気にして、
本質を見ようとしないことを
「色」という表現に、ぼくはなに
ひっかかるものを感じました。
さいきんになって
それは「顔色」のことを意味して
いたんだと思うようになりました。
他人からどう思われるかばかりを気にし、
よく思われたい
体裁のよい言葉を並べたて、顔色を伺う・・
そういうことだったんだなと。
何を見て、何を見ないか
気づき、気づかないか
ふとした日常の、そんな認識のあり方が
ぼくたちの行動に影響をあたえます。
いつもより少しだけ、深く考えてみる
とかく秋の夜長は都合がいいですね。
きょうもよい一日を!
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色を見るものは形を見ず、形を見るものは質を見ず(夏目漱石)