17Dec
たくさんしゃべろうとするひと
ことさら自分のことを多く話すひと
こうした人に、ぼくは少し緊張します。
このひとの何を認めてあげればいいんだろう?
とつい、考えてしまうからです。
聞いてもないのに、自分のことを話すのは
自分を理解してもらいたいという心理が
あるからだろうと思うのですが、同時に
何かを隠したがっているふうにも見えます。
自分の弱い部分、都合の悪い部分・・・
なにか欠陥のある商品を売りつけるとき
営業マンは饒舌になるといいます。
困った質問をされないよう、言葉で相手の
口を封じたいのかもしれません。
いつしかぼくは、相手のしゃべらない
部分にばかりが気になって、疲れてしまいます。
自分のことをあまり話さないひとより
自分のことを多く話す人のほうが
根深いところに隠したい「何か」がある。
多くをしゃべるひとより、むしろ
しゃべらないひとのほうが、ときに雄弁で
心をひらいている気もするのです。
空気が冷たいときは、より澄んでもいます。
きょうもよい一日を!
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自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段と