きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

単純なものを複雑にするのは、ごく普通のことだ。複雑なものを単純に、とてつもなく単純にすること。それが創造というものだ

外国に行って考えさせられるのが言葉。
その国の言葉を話せたり話せなかったり
そこには苦労もあるけれど、
同時にたくさんの気づきがあります。

意思があればたいてい相手に伝わるということ
なければ、日本語だって伝わらないこと

小池都知事はよく横文字を使うことで有名。
先日も「アウフヘーベン」なんてことばを
使ってました。英語ですらなくドイツ語です。
ヘーゲルが弁証法でいう「止揚」を意味します。
そんなもの普通の人がわかるわけがありません。

とはいえドイツ語を知る人にとって、
アウフヘーベンなんてごく日常で使います。
もちろん弁証法なんて考えもしません。
ただの「拾う」とか「持ち上げる」という意味。
ドイツ語特有の分離動詞です。

Ich hebe die Katze auf.
(わたしは猫を拾い上げた)

小池氏はなぜこんな言葉を使うのでしょう。
簡単なことを複雑にしているだけなのでは?

同じ政治家でも、トランプ米大統領は
とても平易な英語を使います。
「トランプは子供並みの英語を使うからバカだ」
という評論家もいましたが、ちがいます。
できるだけ多くの人に伝えようとしているから、
あえて平易な英語を選んで使っています。
彼は批判も集めやすいですが、賛同者も多い。
彼の著書では難しい言葉も普通に使ってます。

会話、コミュニケーションの基本は
相手にどう伝わっているかどうかを考えること。
自分が伝えたいことを一方的にやるのではなく。

だから、相手がわかる言葉を選び
相手が使っている言葉を使うのです。
外国人との会話は、お互いそれを意識するから
そのことに気付きやすいのです。

1. 相手の言葉をそのまま繰り返す
2. 自分の言葉に置き換える
3. 相手の気持ちを言葉にする

コヴィー博士が『七つの習慣』で触れてます。
自分の言葉に置き換えると同時に
相手の気持ちを言葉にするのが大事だと。

自分は、相手とちゃんとコミュニケーションを
取っているだろうか?取れているだろうか?
一方的に自分が言いたいことだけを
言ったつもりになっていないだろうか?

ここでもう一度ふりかえってみましょう。

ぼくのお気に入りのジャズミュージシャン、
チャールズ・ミンガス氏はこんな言葉を残しています。

「単純なものを複雑にするのは、ごく普通のことだ。
複雑なものを単純に、とてつもなく単純にすること
それが創造というものだ」

コミュニケーションと創造、共通しますね。

きょうもよい1日を!

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単純なものを複雑にするのは、ごく普通のことだ。複雑なものを単純に、とてつもなく単純にすること。それが創造というものだ(チャールズ・ミンガス)

 

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