14Jun
詩人、竹内てるよさんは母親を入水自殺で失い、
自身もまた難病を患い、それを理由に
離縁されたことをきっかけに生まれたばかりの
赤ん坊と心中しようとしました。
赤ん坊を絞め殺すため
首に紐を回した瞬間、揺れる赤い紐をみたためか
赤ん坊が、むじゃきに笑う・・
それをみて思わず涙があふれて流れ
赤ん坊の頰をぬらし、目と目があう。
このとき詠んだ詩が以下の「頰」でした。
ただ自らの弱さと意気地なさのために
生まれてなんも知らぬわが子の頬に
母よ 絶望の涙を落とすな
美智子皇后が、スイスのバーゼルで開催された
国際児童図書評議会のスピーチに引用され、
一躍有名になった詩でもありますね。
きょうのひとことは、
そんな竹内てるよさんが
我が子に贈ったことば。かなり
刺さる言葉ではないでしょうか。
生きたるは一つの愛
さびしさにも、不幸にも、
いたずらにも嘆かず
自分のたましいを汚さざるため
生きたるは奇蹟でもなく
生命の神秘でもない
生きたるは唯一にして無二の責務
『生きたるは 詩:竹内てるよ』
きょうもよい1日を!
あたりまえのことをあたりまえに。
まいにちが千凡ノックです。
千の平凡で一生を貫け。(竹内てるよ)