9Jul
わがままなひと を一言で表せば
自分中心にものを考えるひとのことです。
だれしも自分がかわいいもの。
自分に都合よくふるまうのも、
致し方ないことなのかもしれません。
それではどうして、人間は他人を思いやることをするのだろう? 自分を犠牲にしてまで、他人を優先することを美しいと感じるのでしょうか?
かの吉田松陰は『七小説』の中で、
体は私なり、心は公なり。
私を役して公に殉ふ者を大人と為し、
公を役して私に殉ふ者を小人と為す。
(訳:身体は私的なもの。心は公共のもの。私を使って、公に従う人は、立派な人。公を利用して私的なことに従事させる人を、つまらない人という。)
と語っています。
日本の未来のために命を投げ出し、29歳(!)で殉職する吉田松陰だけに説得力があります。
他人のために、世の中のために心を砕くというのは、単にきれいごとなんじゃなく、実は人間の脳のメカニズムにも沿っています。
私利私欲は動物脳(大脳辺縁系)がつかさどり、公の精神は人間脳(大脳新皮質)に通じています。たしかに自分のことばかり考えていると一部の脳しか使わないわけで、バランスが悪くなります。バランスが悪くなれば脳はストレスを感じるようにできてます。ストレスを感じやすい人は、わがままなせいもあるかもしれません。
他人を思いやる、公のために働く
というのは自分の体のために良い。
だからとても自然なことなのですね。
きょうもよい1日を!
それにしても吉田松陰、
肖像画が20代に見えません。
体は私なり。心は公なり。(吉田松陰)