1Feb
おなじ海でも
太平洋と大西洋では
塩分濃度に違いがあります。
そう、大西洋のほうが塩辛い。
これは雨の量に影響するそうで、雨が多ければ塩分が薄まるし、少なければ薄まらない。これがわずかながら違いを生むというわけです。なので、中東の紅海やペルシャ湾あたりは他よりさらに濃いことになります。
塩分濃度でいえば、
太平洋 3.3〜3.5%
大西洋 3.5〜3.8%
ペルシャ湾 4.2%
といった違いです。
ぼくは3さいくらいのときに、海で溺れて死にかけた体験があるせいか、いまも海を本能的に恐れています。だから、中学の臨海学校で2km泳がされたときは、辛くてしかたがありませんでした。泳ぐこと自体はきらいじゃないのですが・・
呼吸が苦しくなる。足がつかないから不安になる。方向がわからなくなる。手足をばたつかせてもちっとも進まない・・・溺れている状態はつくづく人を絶望させてしまいます。
誰もが溺れないよう、しだいに泳ぎをおぼえ、泳げるようになります。波が高いときは、沈まないようなにかにつかまり、おだやかなときにできるだけ距離を稼ぎ、あるいは休みながら、泳ぎます。
スペインのことわざに、
世の中は海に似ている。
泳げない者は溺れる。
というのがあります。3方を海に囲まれたスペイン。大航海時代には、地球のすみずみに覇権が及んでいました。世の中というのはとかく移ろいやすく、きびしいときもあれば、やさしいときもある。
上手に泳いでいるうちは世の中はいいところだし、溺れていればそれは敵となり、とたんに居づらくなります。酒やギャンブル、愛欲などに溺れるのとたしかに似ていますね。
しょっぱい世の中です。
きょうもしっかり泳ぎましょう。
きょうもよい1日を!
あなた自身が泳いでいる限り、
海はあなたの味方です。
世の中は海に似ている。泳げない者は溺れる。(スペインのことわざ)