4Sep
歳のせいか、このごろ独り言が増えました。
中でも多いのが「これでいいのだ!」です。
あの天才バカボンのパパの口癖ですね。
漫画家赤塚不二夫は実に多くの漫画を
世に送り出してきましたが、
このバカボンのパパが一番のお気に入り
だったと、晩年語っていました。
わしは バカボンのパパなのだ
この世は むずかしいのだ
わしの思うようにはならないのだ
でも わしは大丈夫なのだ
わしはいつでもわしなので 大丈夫なのだ
これでいいのだと言っているから 大丈夫なのだ
あなたも あなたで それでいいのだ
それでいいのだ
それでいいのだ
わしはリタイヤしたのだ
全ての心配から リタイヤしたのだ
だからわしは 疲れないのだ
どうだ これでいいのだ
これでいいのだ
やっぱりこれでいいのだ出典「天才バカボン」第一巻
このオレンジ色文字に注目!
これってアドラー心理学の「課題の分離」そのもの。
あなたがわしを批判したり責めたりするが、
そのことは「あなたの課題」であって、わしのではない。
わしはわし、あなたはあなた。それでいいのだ。
ということをいっています。深いですね。
そんなバカボンのパパ。
よくあんなすてきなママと結婚できたなと
思われたことでしょう。でもじつは、
ママの方から、プロポーズしていました。
しかも、ある事件をきっかけにキレたパパに
さんざんののしられ、立ち去るところで
「あなた!!わたしと結婚して!!」とママが叫び、
パパは振り向きざまに「はい!」と答えます。
きょうのひとことは、パパがママを罵るときに
つかわれたことばです。
わしはあきれてものがいろいろいえるのだ!!
呆れたらものが言えない、
言葉を失うのが普通の人ですが、
逆に「いろいろいえる」のがパパなのでした。
むしろ呆れてからが本番、というわけです。
ひとの心象を、望む姿に変えていくのは
こうした意表をつく言葉なのでしょうね。
天才と言われるゆえん かと。
きょうもよい1日を!
独り言はぜひ、前向きな言葉で。
わしはあきれてものがいろいろいえるのだ!!(天才バカボンのパパ)