きょうもよい1日を!

menu

きょうのひとこと

未見の我(みけんのわれ)

他人のことはよくわからないけれど
実は、自分自身のことだって
ちゃんとわかってるかどうか怪しい

たかが1、2回ヘマをしたからって
自分なんてこんなもの、
この程度の人間なんだ、などと
思っていないでしょうか。

自分でも気づいていない潜んだ才能を
「未明の我」と安積得他は
詩の中で表しています。
以下に引用します。

     未見の我

     内に隠れて見えないけれども
     現在(いま)こそ内に眠り底に潜んで
     自分にも他人にも発見(わか)らないけれども
     五尺の我のうちにこそ
     未見の我の偉大な姿が隠れているのだ
     ありがたや

     自分の中には自分の知らない自分がある
     強くして能あり
     清くして正大なり
     現在の我とは比較にもならぬ
     未来相の我だ

     私はもう私を見くびらない
     弱小の私
     無能の私
     あやまち多い私

     しかし私は未見の我の故に
     私の全身全霊を愛惜する

     彼はつまらぬ奴だ
     馬鹿なまねをしやがった
     しかし私は彼を見棄てない
     彼の内なる未見の彼を
     私は限りなく尊重する

            (詩集『一人のために』から)
             安積 得也 1900年、東京生まれ。

自分はまだまだやれる
それを自ら見くびるなというわけですね。

他人への評価についても
同じことを言えそうです。
「あいつはその程度のやつだ」
などと思ってはいないでしょうか。

けっして見くびったりせず
未見の我、未見の彼を発見し
可能性を信じ、見守ってあげましょう。

きょうは、ひとつ新しい自分を
発見する日になるかもしれませんね。

きょうもよい一日を!
思えば成功した人って、そのほとんどが
「未見の我」がきっかけでした。


未見の我(安積得也)

  • 本稿は2016年9月16日に出稿したものをベースに新たに書き直して投稿しています。

関連記事