きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

いつでも人には親切にしなさい。 助けたり与えたりする必要のある人たちに そうすることが、人生で一番大事なことです。

きょう11月4日は 1921年、独ナチス党で突撃隊(SA)が発足した日です。
ある政党が独自の私軍を持ち、政敵を武力攻撃する。ドイツでは、そんなことがまかりとおるようになったのです。普通の国々や日本では考えられないですが、今の中国の人民解放軍にも同じ性質があります。

まさにヒトラーという怪物が台頭していくのを武力でサポートできるようにしたという意味で、突撃隊の発足は歴史の転換点となりました。命を惜しまず、どうどうとナチス党に対抗する政治家は減っていき、結果的にヒトラー率いるナチス党は選挙で第1党に選ばれることになりました。

一方で、ナチスに抗う人々は当初から存在し、圧制に立ち向かい、抗議運動をしたり、ユダヤ人の逃走を手助けするなどしていました。

そんな「ふつうの市民」の姿を描いた本にアドルフ・ライヒヴァインという教育者が登場します。彼はナチスに捕らえられ、処刑されてしまいます。

処刑の直前に、ライビヴァイン氏は
11歳の娘にこんな手紙を残しました。

いつでも人には親切にしなさい。
助けたり与えたりする必要のある人たちに
そうすることが、人生で一番大事なことです。
だんだん自分が強くなり、
楽しいこともどんどん増えてきて、
いっぱい勉強するようになると、
それだけ人びとを助けることが
できるようになります。

これからもがんばってね。

さようなら。

お父さんより

これからさらに成長し、大人になっていく11際の娘を残してこの世を去ることは、さぞ無念だったに違いありません。「さようなら」は文字通り、娘とは2度と会えないことを意味しました。

できればこれらのことは、母親とともに手をとり、成長していくさまを見守りながら直接、娘に伝えたかったに違いありません。また、残された手紙にははっきりと「なぜ人間は教育を受けねばならないのか?」ということが示されてもしていました。

ひとりの愛娘に向けられたメッセージは、父の非業な死の犠牲の甲斐あって、こうして今日のぼくたちも知ることになりました。とても、かみしめておきたいことばです。

 

 

きょうもよい1日を!
他人に親切でいるために、助けたり与えたりするために教育を受け、勉強をします。それが大人になっても変わらず、死ぬ直前まで勉強をする理由なのだと思いました。

 


いつでも人には親切にしなさい。助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、人生で一番大事なことです。(アドルフ・ライヒヴァイン)

 

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