31Mar
営業マンだったころ
上司や先輩は外国人でした。
だからぼくがダメだと、
日本人がダメだと思われるのがイヤで、
おかげで妙な緊張感がありました。
叱られても
これはぼく個人が劣っているからで、
日本人が劣っているんじゃないなどと、
よくわからない言い訳をしていました。
コンプレックスもあったのでしょう。
そんな上司は、
決して「ダメ出し」をしない人でした。
ぼくは本当によく失敗をしていましたが、
決してそれを咎めず、
「どうやったらできていたと思う?」
「同じ過ちをしないために、
おまえは何をすればいいだろう?」
というふうな叱り方をします。
だからお前はダメなんだ、まして
だから日本人はダメなんだ
などとは決して言いませんでした。
叱るとき、反省しろ!
などと言うことがあります。
でも、それでは相手は何を
反省すべきかわかりません。
どうすればよかっただろう?
そう訊かれれば、相手は考えます。
なにが原因で、それはどうすれば避けられたかについて、
ポストイットで有名な3M社は
「ノーと言うな、ハウと聞け」
というフレーズを社員に使うそうです。
たしかにアイデアを出し合うとき、「そのアイデアはダメ
駆け出しのとき、自分はほんとうにダメダメだったけど、
相手をダメというのは簡単ですが
それで良くなることはありません。
Don’t say “No”, Ask “How”
きょうもよい1日を!
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ノーと言うな、ハウと聞け Don’t say “No”, Ask “How”(3M)