27Jun
自分が正しく、相手が間違っている。
このときあなたは、相手を責めます。
自分には権利も正当性もあると。
世の中のほとんどの人は
自分が正しい と思っています。
勘違いしているとは思いません。
人と人が仲違いを起こし
争う原因はそれぞれに、
相手の間違いを正そうとした
ことにあります。
抽象度の高い人はそこで
自分は正しいが、
相手も正しいかもしれない
と思います。あるとすれば、
彼我の違いだけなのだと。
人と人は、ちがってあたりまえ。
顔も過去も国籍も宗教も信条も
みんなそれぞれにちがうけれど
ちがうことは、悪いことじゃない。
以下は、あの有名な
金子みすゞ[1903 – 1929]さんが残した詩です。
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
それぞれが、別のいきものであり
それぞれが、すばらしい。
優劣をつけるものではありません。
相手にカチンときたとき
たまに呪文のように唱えてみます。
きょうもよい1日を!
いいじゃないか、ちがっても。
みんなちがって、みんないい。(金子みすゞ)