きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

傷がつくのを嫌がって、カバーをしているが 傷こそが、自分だけのものになった証じゃないか

かなり前の話になりますが、
車の免許を取ったばかりの友人がマイカーを買う
というので、いっしょに選んだことがありました。
車種は決めてないけど、色は決めてるんだ。
と友人は言います。
白だよ。そのほうが中古市場で高く売れるから

意外でした。
彼は黒が好きなのを知っていたからです。
服も、持ち物も、ぜんぶ黒だったのです。
売値を気にして、自分の好きな色を犠牲にする
ぼくは友人に軽い失望感を覚えたものです。

かのスティーブ・ジョブズは取材中、
インタビューアーのもつiPodをみて、
急に不機嫌になりました。
原因は、そのiPodにカバーをつけていたから。
ジョブズはそのインタビューアーに言います。

傷がつくのを嫌がって、カバーをしているが
傷こそが、自分だけのものになった証じゃないか

そう言われたインタビューアーは、このとき
ハッとさせられたかもしれないし、大きなお世話だ
と思ったかもしれません。
日本人はとくに、持ち物にカバーをつけたがるので
インタビューアーに同情するかもしれませんね。

それにキズがつけば、売値が下がります。
中古車も白より黒が安く値がつきやすい。
だから持っているあいだはガマンする。

捉え方によっては、わざわざ自らを束縛し
不自由にしているようにも思えます。

自分の持ち物を傷つけないよう大事に守るか
傷がつくことを勲章のように誇りに思うかは
大いに議論が分かれるところですね。

ただ思うのは、持ち物が傷つくのを恐れる人は
自分が傷つくことを恐れる人でもあるということ。
傷つかないよう、おそるおそる生きている。
だから挑戦も冒険もできるだけしない。
同時に挑戦や冒険をする人たちを批判する。

守りの人か、攻めの人か、
それを象徴しているようにも思えます。

 

きょうもよい1日を!
普段は守りばかりの人も、きょうは攻める日
と決めてみてはいかがでしょうか。
あんがい、得られるものがあるかもしれません。


傷がつくのを嫌がって、カバーをしているが、傷こそが、自分だけのものになった証じゃないか。(スティーブ・ジョブズ)

 

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