きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

自分を待っている人生を得るためには、自分が計画した人生を捨てる気持がなければならない

計画通りの人生をおくっている。

そんな人がいたらお目にかかってみたいと思います。自分の立てる人生計画というのは「自分にとって都合の良い人生」がベースになるので、ひとつ前提や条件が変われば、おのずと計画とズレが生じます。ズレを元に戻そうと、別なところにズレが出る。こうして、計画通りいかなかった人生を「こんなはずじゃなかった」と後悔し、ひどい場合には「これは自分の人生なんかじゃない」と投げ出してしまうことも。

思い通りの人生でなかったことを、他人のせいにし始めると「あいつのせいで自分の人生をめちゃくちゃにされた」というところまで行きつきます。むかし、友人などから飲みの席でぼやかれることもありました。いや、自分のほうがぼやいていたかもしれません。ぼやきは文字通り、ただの不平・不満を表しただけのことだけど、思い詰めるとやっかいです。

あんなことがなければ自分は今ごろ・・・
的な、「あったはずの人生」にとらわれてしまうからです。いくつもの「あったはずの人生」と現実とのギャップに支配され続けることになります。講じて、現実逃避に走ったり、過去を呪いながら生きていく・・これこそ、悲劇の人生だとおもいませんか? こうした悲劇の人生にあなたはいません。アメリカの神話学者ジョゼフ・キャンベルのいう「自分を待っている人生」ではありません。

ぼく自身、いちばん辛かった時期は「あったはずの人生」にこだわり、捨て切れなかったころでした。自分を責め、他人を責め、世の中を呪いました。時が経ち、ようやく現実を受け入れたころ、ふっと体が軽くなるのを感じました。「あったはずの人生」を過去の遺産として、捨てることができたからです。いちど捨てることができると、捨てるコツが身についてきます。それは起こる現実を受け入れ、逃げずに受け入れることのできる体制というか、耐性を身につけつつあるということかもしれません。

あったはずの人生はなかった。それだけのことです。
それからこれはぼくの持論ですが、幸せな人生は訪れるものじゃなく、そう感じられる自分であるかどうかにかかっています。幸せな人の特徴は、とにかく「他人に優しい」のです。言いかえれば、他人に優しくすることで幸福感が得やすくなる。まさに「情けは人の為ならず(人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる)」ですね。

 

 

きょうもよい1日を!
計画された人生を上手に捨てて、
幸せにすごしましょう。
他人に優しくいてください。


自分を待っている人生を得るためには、自分が計画した人生を捨てる気持がなければならない。(ジョセフ・キャンベル)

 

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