18Sep
ピーター・メイルがいなかったら
おそらく南仏プロヴァンスなんて、
行こうともしなかったかもしれない。
90年代の初めに車で南仏を回ったのは
明らかに、読んだ小説の影響でした。
愛車は仏車プジョー205、里帰りも兼ねて。
ピーターメイルの『南仏プロヴァンスの12ヶ月』
ロンドンの広告代理店に勤めていた作者が
南仏に移り住んだことをきっかけに
書かれた珠玉のエッセイです。
続編が何部も創刊され、シリーズ化されて
いきましたが、日本ではスローライフが
見直されるきっかけになるほどの影響が
あったようにも伺えます。
きょうのひとことは、同シリーズのエッセイ
『プロヴァンスの贈り物』から選びました。
ロンドンに住む主人公が幼少の頃、休暇で
遊びに来ていたプロヴァンスで
テニスの試合に負け、ヘンリーおじさんから
そのことでアドバイスを受けたのがこのセリフ。
大事なのは負け続けないことだ、と。
悔しかったり、恥ずかしかったり、情けなかったり
そんな身を切るような失敗だから、
同じ目に遭わないよう、どうすればよかったか?
をたっぷり学びます。ここが大事ですね。
すぐに忘れようとしたり、なかったことにして
その場をごまかしたりすれば、同じ失敗が
またおとずれます。2度目は許されないのに。
せっかく失敗したんだから、いっぱい学ぶ。
もうそれを繰り返さないように。
きょうもよい1日を!
この小説、同名タイトルで映画になってたんですね。
週末借りるなどして観てみようと思います。
人は勝利からは何も学ばない、だが、敗北からは英知を得られるのさ。(ピーター・メイル)