きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

酒は噛んで味わわなければいけないのである

牛乳は噛んで飲みなさい。と
給食時間に先生が言います。

液体を噛むなんて、摩訶不思議!
などと思うぼくたち当時の小学生は
やがて、そのほうが唾液がよく出て、
消化にいいということを学びます。

作家 開高健は「酒は噛め」と言います。
白ぶどう酒をすぐに飲み込むんじゃなく
歯ぐきから舌へまわすようにして味わい
つつ流すのです。

これを「酒を噛む」といいます。
鼻と舌、のどで味わうところを
歯ぐきに酒を染み込ませることで、
他ではあらわれない性格が顔を出す。
酒を楽しむ姿勢がみてとれます。

食通でも知られた開高健ならでは
といった感じですが、こんなふうに
同じ酒でも、味わう部位を増やせば
さらに楽しめ、消化にも良いことを
実践していたわけですね。

酒にせよ食べ物にせよ、味わい尽くす
ことでよい消化を生み、血肉に変わり
良質なエネルギーとなります。

反面、味気なく消化不良気味な毎日を
うっかりすごしていなかったかどうか
顧みることは、大切なことですね。

なんとなくもやもやする・・・
なにか原因があるはずです。

口にするものすべてを味わいつくす。
これは身に起こるすべてを受け入れ、
消化し、自分のものにしていくのと同じ。

そんなふうにも思えてきます。

酒を噛む・・・
なかなか意味が深いですね。

 

 

きょうもよい1日を!
鈍感であることに敏感になれ
ですね。


酒は噛んで味わわなければいけないのである。(開高健)

 

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