きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

見知らぬ街で自分が全く孤独だと気づくことは世界でもっとも歓喜なことのひとつである。

初めてひとりで長い旅に出たとき
これまで経験したことのなかった
激しい孤独感に苛まれました。この街のだれひとり、ぼくを知らない
この街のだれひとり、ぼくは知らない

禅に「本来空寂(ほんらいくうじゃく)」
という教えがあります。

人は誰しも一人で生まれ、そして一人で死んでいく。

 病を患うことも、老いていくことも、
 誰も変わってあげることはできません。
たとえ家族と言えども、それぞれが自分だけの人生を
 生きていかなくてはなりません。
 それが「本来空寂」の意味するところです。

 (出所:枡野俊明著「禅の言葉」)

孤独と寂しさの違いとはなにか?
孤独は「命」で、寂しさは「状況」です。
孤独は運命であり人間が逃れられないもので
寂しさとは、ある種の心もちです。

ひとは他人を通して、自分の姿を知ります。
相手にどれだけ優しくなれるかで
状況は変えられ、寂しさは解消されます。
孤独とはひとつの命なので、変わりません。

孤独と寂しさの違いを、
旅をしながら考えていました。
寂しい気持ちはイヤだけど
孤独を感じるというのは 悪くない

そう思うようになったのは
しばらくあとのことでした。

きょうもよい一日を!

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見知らぬ街で自分が全く孤独だと気づくことは世界でもっとも歓喜なことのひとつである。To awaken quite alone in a strange town is one of the pleasantest sensations in the world.(フレヤ・スターク=イギリスの冒険家)

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