きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

脚下照顧(きゃっかしょうこ:禅の教え)

「感謝の反対は、当たり前なんです」

たまたまつけっぱなしにしていたラジオから
そんな内容の話が聞こえ、はっ!としました。

感謝する、の反意語はもちろん
感謝しない、です。

ではなぜ、感謝しないのか?
ありがたみに気づかないからです。
ではなぜ、ありがたみに気づかないのか?
それが当たり前だと思っているから。

つまり、
感謝の反対は、当たり前というわけです。

健康で当たり前、五体満足で当たり前
親がいて、子がいて当たり前
ご飯があって、しかも美味しくて当たり前
身の周りには、当たり前にあふれています。

すると人間、こんどは
「足りないこと」を意識しだします。
お金が足りない、愛情が足りない・・
他人の配慮が足りない、常識が足りない

なにかしなくちゃいけない・・
なにかしてもらわなくちゃいけない・・
これはこうあるべきだ・・
それはそうあるべきじゃない・・

足りないとわかると、ぼくたちはつい
外に求めます。遠くに求めたりします。
あれもこれも自分で変えようがないことも
・・・
ちょっとまって

その前に、
当たり前のことをしているか?
できることからすぐに始めているか?
何もしないで、外にばかり求めてないか?
ちゃんと、自分の足元を見ていますか?

禅の言葉に「脚下照顧」があります。
きゃっかしょうこ とよみます。

「他に向かって悟りを追求せず、
まず自分の本性をよく見つめよ
という戒めの語。
転じて、他に向かって理屈を言う前に、
まず自分の足元を見て自分のことを
よく反省すべきこと』(新明解四字熟語辞典)

自分はもうじゅうぶん足りています。
毎朝、屋根の下でちゃんと目が覚め、
起きて朝ごはんを食べることができる・・・
当たり前ですが、実はこれすごいことなんです。

遠くにばかり、高いところばかりではなく
脚もとを照らして顧みる、
そんな1日をすごしてみましょう。
でないとつまづいて転んでしまいますね。

きょうもよい1日を!

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脚下照顧(きゃっかしょうこ:禅の教え)

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