きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

私のように、教育を受けていない、孤児院で育った無学な女でも、まだ1日に一つぐらい花の名前を新しく覚えることができる。

子どものころから本屋が好きで、
わりと大きな本屋で、好きなだけそこで
過ごすのが至福のひとときでした。

図書館でもいいのですが、子どもながらに
インクの匂いが足りない気がしていました。
新しい紙とインクの匂い。
ページの多くはまだ空気に触れていない。
ただのインクフェチなのかもしれません。

大きな本屋ではまず、普段ならまず読むこと
のないジャンルのコーナーへ足を運びます。

医学、建築、心理学、絵本、学習参考書・・

今どういった本が売れているのかといった
トレンドチェックも大事ですが、どうせなら
ふだん使わない部分の頭も刺激しておこう
というわけです。実際とても刺激的です。

ある日、学習参考書のコーナーで
物理の本を手にとっていたとき、隣に
高齢のおばあさんがいることに気づきました。
とうに80を超えていらっしゃるようでした。

1冊、1冊、手にとっては内容をつぶさに
読み込んでおられ、明らかに買うことを前提に
選んでいるごようすでした。

この歳で高校生用の学習参考書!?
自分のことは棚に上げ、
そう思わずにいられませんでした。

ココ・シャネルは87際で亡くなるまで
ファッション界の第一線で活躍しました。
若い才能が次々と登場する業界で、
かの地位を維持できたのは、
学ぶことをやめなかったからに違いありません。

人は成功するとその成功体験があだになり
新しいことを否定したり、かたくなに
伝統という名の既得権を守ろうとします。

シャネル氏はそんなものにしがみつかず、
常に学び、刷新し、行動していました。
毎日、知らなかった花の名をひとつ覚える
かのように一生涯、学ぶことをやめなかった。

本屋でのおばあさんに重なる部分がありますが
わからないことを、きょうもひとつ、減らす。
新しいことを、きょうもひとつ、学ぶ姿勢は
この世界をよりシンプルにし、生きやすくなる
のだろうと思います。

 

きょうもよい1日を!
学ぶことをやめないでいることは
自ずと謙虚にならざるを得ないですね。

 


私のように、教育を受けていない、孤児院で育った無学な女でも、まだ1日に一つぐらい花の名前を新しく覚えることができる。(ココ・シャネル)

 

 

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