きょうもよい1日を!

menu

きょうのひとこと

学問は満足しない。しかし経験は満足しようとする。これが経験の危険である。

立派な人物だと思っていた人が
自慢話を始めると途端に興ざめします。もちろん自慢話は当人の成功事例のひとつ。
ありがたく聞かせてもらいます。
自分にはとてもかなわない得難い経験を
リスペクトしないわけがありません。
相手が御用聞き老人的な存在ならともかく
これからもバリバリ活躍するビジネスマン
であれば、自慢話をするタイミングで
成長が止まったとみていいでしょう。
人は経験に満足すると学ばなくなるからです。
学ばない人は、決して成長しません。

成功した人が恭敬されるのは多くの場合
その前に失敗しているからです。
失敗からどう立ち直ったか、
どんな努力をしてきたかという部分、
その前に失敗を恐れずチャレンジした部分
どのようなチャレンジをしてきたか?
といったことに学びがあるからです。

成功体験は満足したらおしまいです。
状況や条件が変わっているにも関わらず
同じ成功体験を味わおうとさせるからです。

また、目上の人が自慢話をし始めたら
今の自分に不満を感じている証拠です。
自信を失い、それを取り戻そうとして
心情的にも能力的にも余裕がありません。
下ろしてくる指示には注意を払いましょう。

過去の自慢ばかりする上司が嫌われるのは
このような理由があります。

どんな成功も自信につなげるのはいい、
でも満足してはいけないという教訓ですね。

ぼくは成長している人がとても好きです。
自分もぜひ、そうありたいと思います。
その過程において失敗もすれば成功もする。
学ぶ姿勢はこれを支え、謙虚になるのは
きっとその表れなのだと思います。

かのゲーテはこう言っています。

「自分を買いかぶらないものは
本人が信じているよりも
はるかにすぐれている」

世界中の億万長者の人たちが
成功者と言われている人たちが
なぜ働くのをやめないのか? なぜ
リスクを負い、チャレンジし続けるのか?

そのことに思いを馳せ、
自分を奮い立たせます。

きょうのよい1日を!

—————————————
学問は満足しない。しかし経験は満足しようとする。これが経験の危険である。(谷川徹三/哲学者)

関連記事