きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

やり直すこととは、後ろに戻ることではなく、新しい前進であると知りましょう

道に迷ったとき、歩いてきた道を戻らず、そのまま先を歩いてしまうことがあります。戻ったほうが早いのに、途中で道を変えればいいさとそのまま歩く。結果、目的地に着くのによけいに時間がかかってしまった。なんてことが、ぼくにはあります。

または、7割くみたてたところでミスが見つかり、初めからぜんぶくみたて直さなくちゃいけなくなった・・それまで費やしてきた時間やコスト、労力を「ここまでがんばったのに今さらやめるのはもったいない」と、まちがいがわかっていても続けようとします。

この「もったいない」こそはモンスターです。逃げきれない人たちを踏みつぶします。かけた時間の10分がもったいないと1時間をぼうにふったり、失った3万円を取り返すのに10万円をかけてしまったりと不合理なことをします。

きょうから、きっぱりやめましょう。

このまま続けていても時間もコストも戻ってこない「もったいないモンスター」はいたるところに生息します。経済学などではこの手の心理をサンクコスト効果と呼んでますが、これまで過去のサンクコスト効果より、これからの時間や得られる対価のほうがはるかに大事です。

つまり「やり直す」ことはとても前向きな行動です。もったいないからと、ずるずるやり続けたり、撤退する勇気をもたないのは、ともすれば臆病だし不誠実でもあります。

むしろ、積極的にやりなおす!
まいにちやり直すことがないか、前のめりになるくらいがちょうどいいのかもしれません。

やり直すことは後退ではなく
前進なのですね。

きょうもよい1日を!


やり直すこととは、後ろに戻ることではなく、新しい前進であると知りましょう。さあ、今日はなにをやり直そうか。(松浦弥太郎)

 

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