きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

あんまりだれかを崇拝したら、ほんとの自由は得られないんだぜ

小学校の図書館で、初めて読んだ
『楽しいムーミン一家』は、挿絵が不気味で、
セリフがいちいち大人びていた記憶があります。

スナフキンのこのセリフでいう「誰か」
というのは、ぼくにとって当時の先生であり、
正義のヒーローだったり、もしかしたら
好きな女の子だったかもしれませんが
いろんな意味で教訓となりました。

自由でいるためには
他人にふりまわされない
ようにしなくちゃいけない。

なんでも好きなことを好きなようにする
というのが自由ではなく、
誰かに支配されないでいることが自由。
支配とはまた、常識という先入観や縛り
なんかもそうでしょう。

トーベ・ヤンソンが「ムーミン」を
書いたのは1939年、フィンランドでした。
知っての通りこの年はドイツがポーランド
に攻め入り、第二次大戦が始まった年。
実はこの少し前に、ソ連がフィンランドに
攻めはいり「冬戦争」が始まった年でも
ありました。

ソ連に蹂躙され、その教訓からドイツと
組むことを選択したフィンランド。
意外と知られていませんが、フィンランド
はドイツやイタリア、日本とおなじ枢軸側
として第2次大戦を戦っています。

トーベ・ヤンソンのいう崇拝者とは
当時の政府であり、ナチスドイツだったのでしょう。
スナフキンのいうこのセリフは
その意味でも、重く心を打つものがあります。

あなたにとって、
いまの崇拝者とは?

きょうもよい一日を!

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あんまりだれかを崇拝したら、ほんとの自由は得られないんだぜ(スナフキン)

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