2Jul
青森県のあるサラリーマンが
リンゴ農園の婿入りしたことを
機に始めた無農薬リンゴ作り。
1年目、2年目・・5年たっても実らず、畑は荒れ、借金はかさみ、あきらめようとして、やめるなと逆に子供に叱られる。しかし6年、7年、8年・・・リンゴの花は咲かない。これ以上家族に迷惑をかけられないと10年目、ついに死を決意し、首を吊ろうと山の中へ入る・・
以上は、阿部サダヲ主演の映画『奇跡のリンゴ』のあらすじ。妻役菅野美穂の演技もすばらしかったですね。
映画の主人公は、実在のリンゴ農家木村秋則さん。きょうのひとことは、彼のインタビュー番組から選びました。
くくるためのロープを投げるも落ち、地面からロープを拾い上げた瞬間、木村さんはなんともいい匂いが土からするのに気がつきます。ふわふわであたたかい土。この土を育てたのは雑草であり微生物・・・これだ!
木村さんを死の淵から我に返してくれたのは、発見でした。駆除しようとばかり考えていた害虫はリンゴの敵ではなく、滋養となってリンゴの木に還ってくるものなのだと。そうして11年目、ついにリンゴに花を咲かせたのです。無農薬リンゴ栽培の実現でした。
敵とばかり思いこんでいた害虫など
どこにもいなかったのです。
自分がいま敵だと思っている相手は、ほんとうに敵なのか? こんどはあなたがそのことに気づくべきなのかも知れません。
ものごとがうまくいかないとき、ともすれば「渡る世間に鬼ばかり」よろしく、周囲が敵だらけに思えることがあります。敵の前では、ついつい身がまえてしまいがち。その態度が、相手を硬化させ、事態がより悪化することもあります。
敵だと思いこみ、そうではなかった。
あなたにもあるかもしれませんね。
きょうもよい1日を!
10年あきらめなかったのがすごい!
敵なんてどこにもいなかったと気づくことが、私の栽培法の出発点です。(木村秋則)