22May
愛という漢字が日本に入って来たのは
仏教の伝来と同じ時期だといわれます。
その張本人はあの弘法大師、
空海そのひとです。
当時は性愛の意味で普及したようで
いまの意味合いになったのは
キリスト教が伝来したころといわれます。
国外からもたらされた宗教によって持ち込まれ、
また違う宗教によって意味合いが変わった
というのも、なかなか興味深いです。
動詞でいう「愛する」は
さらに後のことで、
明治時代に英語の”Love”を
訳したことがきっかけだそう。
それにしても「愛」という言葉
なかなか意味深く、とらえかたも
ひとそれぞれという感じがします。
日本人にとって、平安末期までは
愛という文字はなかったし、
今のように使われるようになったのは
ようやく明治時代になってから。
人間の感情をあらわす概念にしては
ずいぶん時間が経ってる気がします。
ただ、漢字をつぶさに観察すれば
「愛」には「心」という文字が
「受」にすっぽりはいっています。
つまり心を受けいれているわけですね。
相手の心を受け入れる、
こころを受けとめるのが愛、ですね。
なるほどこの漢字が作られたときには
こうした意味が込められていたんですね。
きょうもよい1日を!
大きな愛には大きなこころで!
心を受けとめると書いて「愛」(作者不詳)