きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

すべての人間の不幸は、部屋に一人で静かに座っていられないことに由来している。

おひさしぶりです。
きょうも元気ですごしてますか?

明るく社交性のある人のことを「外向的」といい、どちらかといえば消極的で人づきあいの悪いことを「内向的」な人という認識を、ぼくたちはしています。
でもこれ、かのユングにいわせれば、すこし意味あいが変わります。ユングの言う「外向的」では、人生の価値基準を周囲や社会的な基準に合わせる人のことをいうのに対し、自分で価値基準を決めそれを優先する人を「内向的」としています。前者は団体行動、後者は個人行動にそれぞれ適しているというわけですね。
また、前者はかまってちゃん、後者は独りよがりという側面もあります。日本人はどちらかといえば、他人の評価を気にするサラリーマン気質なので、その意味では「外向的」といえるかもしれません。

外向的、内向的、どちらが良くて悪いかというものではないです。
だけど、ことモチベーションを長く維持することに関していえば「内向的」なひとのほうが、いささか有利かもしれません。外向的な人は、他人からの評価、報酬や賞罰がないと行動しない傾向が強く、それに依存するあまり人間関係に悩みやすくなりがち。他者からよく見られようとがんばりすぎたり、人の目を気にしすぎて疲れちゃうからです。「内向的」なひとは、自分が面白いから、楽しいから、やりがいがあるから行動するため、あまり他人の評価は必要としません。

ある目標を達成するのに、他人に褒めてもらいたいからするのと、自分でやりがいがあるからするのとでは、モチベーションが本質的にちがいます。プロセスが変わるし、持続性も応じて変わります。おそらく幸福感もちがったものになります。幸せは誰かに与えてもらうものと考えるか、自分で見つけて感じるものだと考えるか、といったように。

ぼくはどちらかといえば「内向的」なうです。一般的にも、ユング的にも。単にみんなや家族といるより独りでいる方が自然に思えるし、行動的になれます。そのことを友人に話すと「おまえそれ、寂しい人生だな」といわれました。そうかもしれませんね。でもあまり気にならないのも「内向的」ゆえんなのかも。

 

きょうもよい1日を!
きょうはすこし「内向的」な内容でした。


すべての人間の不幸は、部屋に一人で静かに座っていられないことに由来している。(パスカル)

 

 

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