きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

防備は攻撃を引き寄せ、疑念は侵害を引き寄せる。

旅先などで出会う、犬や猫たち。
近寄ると、唸り声をあげて逃げるものや
反対に、頭を足元にすりつけるなどして
愛想のよいものたちもいます。

愛想のいい野良犬や猫がいる街は
どこかほっとさせるものがあります。
そこで暮らしている人々は、きっとおだやかなのだろうと楽観的に想像できるからです。子どもたちも動物をいじめたりしないに違いないと。

噛み付く犬は危ないからと、住民は追い払い、棒などで殴ろうとします。犬たちは自分を守るために、さらに凶暴になります。「攻撃は最大の防御なり」です。犬たちのこうした防衛本能は、DNAレベルで引き継がれ、人間嫌いが増殖していきます。

人間もまた然り。

自分を守ろうとすると攻撃的になります。
攻撃的な人に対しては、防衛本能が働き、周囲の攻撃を誘致してしまいがち。過剰な防備は攻撃を次々に引き寄せます。

騙されたことのある人は、危険を避けようとするあまり、他人に対し疑い深くなります。高じれは他人を信用しなくなります。

被害者といえなくもないですが、同時に疑念は疑念を呼んでしまいます。なぜなら人は、自分を信用してくれない人を信用しようとしないからです。

信用しないから信用されない・・
負の連鎖です。不信の往復運動です。

心をひらく。
心をひらくことで不信の連鎖は止まります。自分に一点の曇りがないことを示せば、相手も心をひらいてくれます。

心をひらけば信用が生まれ、信頼が育ちます。
はじめは少し勇気が要るかもしれませんが
その価値はじゅうぶんあります。

心はまたひらくことで磨かれもします。
心をひらき、受け入れる・・・

きょうもよい一日を!

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防備は攻撃を引き寄せ、疑念は侵害を引き寄せる。(ミシェル・ド・モンテーニュ)

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