きょうもよい1日を!

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きょうのひとこと

誰も花を見ようとしない、花は小さいし、見るということには時間がかかるから。

以前はまったく興味をもたなかったのに
いつしか、それがあるとつい視線を向ける
ぼくにとって、それは花でした。

いいおじさんが花だなんて・・
あなたはそうおもうかもしれないし
かつての自分はそうだった。

花というのは女性のもので、
男が花に興味を持つのはどこか女々しい。
なんてことを思っていたのかもしれない。
つまりなにかしらの先入観のようです。

アメリカの女性画家にジョージア・オキーフ
というひとがいます。
繊細なグラデーションで表現された独特の
タッチで、花や自然を描いた作品が多い。

たしかブリュッセルかアムステルダムにある
ホテルのロビーで偶然、彼女の画集を手に取り
ひきこまれていったのを覚えています。

花にはなんというかリズムがあります。
重なる花弁や花糸、ぷっくりとした子房
ささえる花たく、光の加減で変わる色合い・・

おもえば、花に少しだけ関心をもたせたのは
オキーフの作品だったのかなと思います。

岡倉天心は著書『茶の本』で

「細かいことに繊細な目を向けて生きることだ。
季節の花、石に落ちる水の音、
暮れなずむころの気配などに。
そうすることで自分が大きくなれるからではない。
自分を超越する者と調和して
生きられるようになるからだ。」

といっています。これはまさに
オキーフの作品そのものではないか。

それ以来、家のどこかに花をおくようになり
旅先などでカメラをぶら下げて歩いていると
花をみつけては、何枚か撮るクセがつきました。

そういえばオキーフが残したこんな言葉
ひとり静かに自然と暮らし、生涯を終えた彼女の
メッセージに、ぼくたちも暮らしに少しだけ潤いを。

「誰も花を見ようとしない、
花は小さいし、見るということには
時間がかかるから。そう、
友だちをつくるのに時間がかかるように」

きょう、あなたはは花をいくつ見つけるのだろう?

きょうもよい1日を!

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誰も花を見ようとしない、花は小さいし、見るということには時間がかかるから。(ジョージア・オキーフ)

 

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